映画『007 カジノ・ロワイヤル』
『007 カジノ・ロワイヤル』(2006年)は、イオン・プロダクションによるジャームズ・ボンド シリーズの21番目のスパイ映画です。これはイアン・フレミングによる同名の小説を原作とした3つめの作品です。マーティン・キャンベル監督作で、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギスが脚本を担当しました。ダニエル・クレイグが架空のM16エージェント、ジェームズ・ボンドとして主演した最初の映画です。主な制作会社は、イオン・プロダクション、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、コロンビア映画などです。『007 ダイ・アナザー・デイ』に続く作品となりました。
カジノ・ロワイヤルは、ボンドがエージェント007となったキャリア初期のストーリーです。ボンドは多くの任務を与えられ、その中にはカジノ・ロワイヤルにおけるポーカーゲームで、テロ資金調達者のル・シッフルを破産させるというものが含まれていました。これが『007 慰めの報酬』でもボンドをサポートすることとなる、ヴェスパー・リンドとの出会いの場となりました。
映画は、セクションの主任であるドライデンとその関係者を暗殺した後、ボンドが00 (ダブルオー) に任命される場面から始まります。謎のミスター・ホワイトが、テロリストのプライベート バンカーであるル・シッフルに、ローズ・レジスタンス軍の要人であるスティーブン・オバンノを紹介します。テロ攻撃があることを見越して、航空宇宙メーカーのスカイフリート株を空売りした事により、多額の投資金額を得る事になります。その後ボンドはマダガスカルで、爆弾製造者のモロカを大使館に追い詰めます。ロンドンではM16の局長であるMが、国際法を無視し、モロカを生きたまま捕まえるようにという命令に反したボンドに対して警告を行います。手がかりから、バハマにいるギリシャの要人であるアレックス・ディミトリオスの汚職が見えてきました。ボンドはその妻を誘惑し、ポーカーの腕でアストン・マーチン DB5を手に入れます。後にマイアミまでディミトリオスを追いかけ、そこで彼を殺します。ここでル・シッフルは大金を失う事になるのです。
その後、ル・シッフルはカジノ・ロワイヤルでハイステークス テキサス ホールデム トーナメントを開催し、失われたお金を取り戻そうとします。ボンドは、ルネ・マティスとの契約を果たすために1千万ドルを確保している英国財務省のエージェントのヴェスパー・リンドとペアを組みます。ボンドは最初は優位に立ちますが、オバンノがル・シッフルとそのガールフレンドを待ち伏せして脅し、その後お金を稼ぐためにプレーを続けさせます。オバンノのボディーガードがボンドとヴェスパーを狙い、ボンドはオバンノを殺すこととなります。このことがトラウマとなったヴェスパーを慰めた後、ル・シッフルが自分のトリックを明かしてボンドは賭け金を失います。これに対してヴェスパーは500万ドルの買い戻しを承認しませんでした。最も悪名高いシーンの1つであり、最高のカジノ映画の1つとなりました。ギャンブルの世界と最高のアクションシーンを同時に楽しめる映画と言う事ができるでしょう。...